原子力安全・保安院は、福島第一原発の事故を踏まえ、津波対策や水素爆発など30項目にわたる改善策をとりまとめました。
福島第一原発事故を原発の安全対策に生かすため、原子力安全・保安院は事故当時の状況について分析を行ってきました。
分析の結果について保安院は、3号機でベントを行った際、排出された気体が排気筒を共有する4号機に流入し水素爆発をひき起こした可能性があるほか、ベントによって排出された気体が3号機に逆流し、爆発の原因になった可能性があるという結果を示しました。
このため、保安院は逆流を防ぐ措置をとることや排気筒を共用しないなどの対策が必要だと指摘し、ベントを確実に実施するため遠隔操作で弁が開くようにするなど位置や操作場所についても改善すべきだとしています。
保安院では、こうした改善策を30項目にわたりとりまとめ、今後の安全対策に生かすことにしています。(01日23:16)
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