『日语学习』政治:民主両院議員総会、菅首相に批判の声

２７日、菅総理が行った閣僚人事。それでも政権浮揚は難しそうです。２８日に開かれた民主党の両院議員総会で、出席者から上がったのは総理に対する批判の声ばかりでした。
「生まれて初めてだな。自分のつくった政府に腹立ててるのは」（民主党・渡部恒三最高顧問）
平成の黄門様が怒っていました。その原因は、２７日の菅総理による人事です。
「自民党からたった１人、政務官引き抜いた意味は、５０年、半世紀、政治やっててまったく意味が分からない」（民主党・渡部恒三最高顧問）
自民党から浜田参議院議員を引き抜く形で総務政務官に任命したことに、２８日、与野党から批判の声が上がりました。
「大山鳴動してネズミ１匹というか、そういう結果、ある意味では大物と言われる方たちが動いた割には成果が上がらない」（民主党・平田健二参院幹事長）
「人の懐に手を突っ込んでおいて、財布を抜いておいて片方で握手しようとしている。人の道にも外れている卑しき行為だと私は思います」（自民党・石原伸晃幹事長）
総理への不満が渦巻く中、夕方、民主党の両院議員総会が開かれました。
「２次補正予算と特例公債法案と再生可能エネルギー法案が成立すれば、６月２日に申し上げた『一定のメド』がついたと」（菅首相）
菅総理は改めて、退陣の「一定のメド」について説明。その上で、「私としては残された時間、完全燃焼する」と宣言。しかし、出席議員からは反発が相次ぎました。
「いつでも完全燃焼してもらってかまいませんので、執行部の皆さま方に提案があります。新しい代表を速やかに選んでいく作業を示していただきたい」（瑞慶覧長敏衆院議員）
「今、必要なことは、『立つ鳥跡を濁さず』ではないかと思います」（藤田幸久参院議員）
「花道というのは人が作るものであって、自分がお作りになるものではありません」（原口一博前総務相）
もちろん、政務官を自民党から引き抜いたことに対する批判も相次ぎました。
「自民党は、聞く耳を持たないのでは」（橘秀徳衆院議員）
「政局を作ったのは誰ですか。この１本釣りのエサは何ですか。エサはポストとカネじゃありませんか」（川上義博参院議員）
ここまでの質疑応答で１０人が質問、これに菅総理が答えます。
「みなさんからすれば、なぜそこまで頑張るのかという見方もあるかもしれませんが、私のことだけで申し上げているのではなくて、次に安定的に引き継ぐ」（菅首相）
ここで、総理自身は次の予定があるとして開始１時間で退席。
「総理、逃げるな！逃げるのか！」
３０分後、総会は終了――。
「政務官の引き抜き、それに対して残念ながら総理の回答全然なかった」（民主党・渡部恒三最高顧問）
「別に菅さんじゃないと（法案が）通らないなんてこと一つもないですから。さっさとやめてください。ほんとに行動しなきゃだめだと思いました」（民主党・川内博史衆院議員）
多くの議員が不満を抱いた両院議員総会。ただ、この中で、菅総理から気になる発言もありました。
「このエネルギー政策をどのような方向に持っていくのかは、多分、次期国政選挙でも最大の争点、あるいは議論になるのではないかと思っております」（菅首相）
自ら次の解散総選挙に触れ、「エネルギー政策の問題がその争点になる」と発言したのです。
「（Ｑ．菅首相が自然エネルギーが次の選挙の争点になるとの認識示したが？）エネルギーは大事でしょ」（鳩山由紀夫前首相）
一部でささやかれる、菅総理による「脱原発解散」。菅総理自身、こうした疑念を意識して発言したものとみられます。
「分からない。菅さんは本気なのか」（民主党若手）
永田町で延々と続く「神経戦」。被災地復興の陣頭指揮にあたる松本復興担当大臣は、こう言い切りました。
「３月１１日以来、民主党も自民党も公明党も嫌いです」（松本龍復興相）
（28日23:10）

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