アメリカ議会で超党派の議員が、中国が通貨人民元の切り上げに応じなければ制裁関税を課すとする法案を提出しました。
法案は民主党のシューマー上院議員と共和党のグラム上院議員が共同で提出したもので、すでに１０人以上の上院議員が支持を表明しています。
法案は、中国が通貨人民元の為替レートを切り上げなければ、中国製品の輸入に反ダンピング関税を課すことや、ＷＴＯ＝世界貿易機関に提訴すること、さらに、財務省に対し為替市場に介入することなどが盛り込まれています。
人民元の為替レートはこのところ１ドル＝６．８元に事実上、固定されていることから、議員らは元が２５％から４０％過少に評価されているとしており、アメリカ財務省に対しても、来月の年次報告で中国を「為替操作国」に指定するよう求めています。
アメリカ国内では、雇用創出、輸出増加の観点から、このところ中国の為替政策への批判が強まっていて、オバマ大統領も先日柔軟な為替相場を求めたばかりです。（17日08:59）
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