沖縄の普天間基地の移設について、政府は年内に結論を出さず、先送りする方針で最終調整を始めました。４日に開かれる日米の作業部会で、年内決着が難しい現状をアメリカ側に説明する見通しです。
アメリカ軍普天間基地の移設をめぐって、岡田外務大臣と北澤防衛大臣は、名護市の辺野古沿岸に移設するとした日米合意を軸に、年内に結論を出すべきだと、鳩山総理の決断を促してきました。
しかし、１日の会談で鳩山総理側は、沖縄県外への移設にこだわる社民党との連立維持を理由に、年内決着には慎重な姿勢を示していました。このため政府は、年内に結論を出さず先送りする方針で最終的な調整を始めています。
４日、東京で開かれる日米の閣僚級の作業部会で、日米合意を今後も模索し続けるが、年内決着が難しい現状を説明する見通しです。
今後の焦点は、来年度予算編成で防衛省は関連予算を計上したい姿勢ですが、当面は執行しない予算を財務省などが認めるか、調整は難航するとみられます。
また、沖縄の基地機能の一部を関西空港が受け入れる案について、大阪府の橋下知事は求めがあれば議論には応じる考えを表明してますが、２日に国民新党の下地政調会長が、北澤防衛大臣にこの案を政府として検討するよう要請するなど、政府・与党の一部で真剣に検討する動きも出てきています。（03日11:18）
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