アメリカでは、経営危機に陥っている自動車大手、GM=ゼネラルモーターズが、90年、操業を続けていた最も古い工場を閉鎖するなど、減産体制が本格化しています。 GMは23日、ウィスコンシン州で1919年からおよそ90年操業してきた組み立て工場を閉鎖しました。 「この工場の生産がすべて終わるなんて、考えてもいなかった。悲しい日です。皆、涙を流して、お互い抱き合っていたわ」(工場の従業員) この閉鎖で、1200人の従業員が職を失ったほか、オハイオ州でもこの日、27年間操業していた工場を閉めるなど、GMは大規模な減産を打ち出しています。こうした生産体制の見直しを迫られているのは日本車メーカーも同様です。 私の後ろに見えますのが建設中のトヨタ工場、北米最初のプリウス生産拠点となる予定ですが、販売の低迷を受けて、現在のところ生産開始のメドがたっていません。 トヨタは2010年後半をメドに、この新工場で人気のハイブリットカー「プリウス」の生産を始める予定でしたが、販売台数が急落。そのため、操業開始を遅らせる方針を明らかにしています。 「みんな驚いたし、本当にがっかりしています」「多くの人が、新工場に期待してたし、皆そこでお金を稼ごうとしていたからね」(工場周辺の住民) 販売市場の低迷は、将来を担っていたハイブリット車にまで及んでおり、自動車業界の厳しい現実を物語っています。(24日10:32)
[日语原文]国际:米、GMは90年間操業の工場を閉鎖
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