年金支給日の15日、全国の警察は振り込め詐欺について「被害ゼロの日」と位置づけ、ATMの周辺で一斉に警戒にあたりましたが、これまでのところ、少なくとも3件の被害が発生したことが警察庁のまとめでわかりました。
2か月に1度の年金支給日の15日、全国の警察は振り込め詐欺の「被害ゼロ」を目指し、全国8万2000か所に及ぶATM周辺に5万8000人の警察官を動員して、一斉に警戒にあたりました。
こうしたなか、警察庁によりますと15日午後4時現在、全国で3件の被害が発生し、あわせて600万円がだまし取られました。
3件はそれぞれ宮城県、埼玉県、静岡県で発生し、埼玉県のケースでは2人の警察官がATM周辺で警戒していたにもかかわらず、80代の男性が200万円を振り込み、だまし取られたということです。
また、静岡県のケースでは、80代の女性がキャッシュカードをだまし取られています。
振り込め詐欺をめぐっては、自分が被害にあったことに気付かない人や、被害届を出すことをちゅうちょする人もいるため、警察庁では「今後も被害届が出て、発生件数が増える可能性がある」としています。
振り込め詐欺の被害総額は今年8月までの間でおよそ214億円に上り、過去最悪のペースで急増しています。(16日00:03)
[日语原文]社会:全国一斉警戒でも「振り込め」3件発生
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