首都直下地震が発生した場合のいわゆる「帰宅困難者」の問題について、初めてのシミュレーションの結果がまとまりました。交通手段が止まり、歩いて自宅に帰ろうする人たちで幹線道路などが満員電車のような状態になり、3時間以上巻き込まれる人の数が200万人以上に上ることが分かりました。
首都直下地震の発生後、いわゆる「帰宅困難者」の増加でどれくらい道路が混雑するのか?中央防災会議の専門調査会が行った初めてのシミュレーション結果が発表されました。
平日の正午、マグニチュード7.3の首都直下地震が発生。東京・埼玉・神奈川などでおよそ1400万人が自宅以外の場所で被災したと想定し、地震発生から33時間の人の動きを想定しました。
赤色で示したのが、地震の発生から3時間後に「帰宅困難者」が押し寄せ、もっとも混雑が予想される地域です。例えば千代田区の神田神保町、このあたりの歩道は家に歩いて帰ろうとする人で、まるで「満員電車の状態」になると想定されます。
「満員電車の状態」とは1平方メートルの面積に6人が立っている状態で、移動できる速さは1時間にわずか400メートルとされています。この「満員電車の状態」が、東京23区内だけで35ヶ所に上るというのです。
さらに、この状態に巻き込まれ3時間以上歩くことになる人の数が、全域で201万人に上るという結果が出ました。
こうした事態を避ける方法はあるのか?キーワードは「時差帰宅」です。もし、半分の人たちがむやみに移動を始めず、帰宅を翌日にずらすことができたとしたら、「満員電車の状態に3時間以上巻き込まれる」人の数は、201万人から52万人へとおよそ4分の1に減少します。
そして、「時差帰宅」のために必要なのが、「家族らの安否確認」です。
「『なになに県・なになに市は被害がほとんどない』と、そうすれば『自宅は大丈夫だ』という安心感があると思う。それが余裕を持った『時差退社(帰宅)』につながる大きなポイントになる」(東京大学大学院総合防災情報研究センター長、田中淳教授)
仮に、「家族の安否」がすぐに確認できれば、直ちに家に帰ろうとする人が減り、「満員電車の状態に3時間以上巻き込まれる」人がおよそ1割減るという結果も出ています。
政府は今年度内をメドに対策を取りまとめる予定ですが、家族同士で災害時の伝言ダイヤルサービスやメールを使った伝言板などの利用方法を確認しておくことなどが有効な対策のひとつと言えます。(02日18:00)
以上是日本留学网https://riben.m.liuxuequn.com/exam/日语组小编整理的2011年03月日语能力测试的《『日语学习』社会:首都直下地震で道路が「満員電車」に》文章,恭祝大家考试顺利通过!
『日语学习』社会:首都直下地震で道路が「満員電車」に
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