栃木県足利市で１９９０年に４歳の女の子が殺害された「足利事件」で、いったん無期懲役が確定して服役した菅家利和さん（６３）の再審、やり直しの裁判で、宇都宮地方裁判所は、菅家さんに無罪を言い渡しました。
身に覚えのない容疑で突然、逮捕されてから釈放されるまで、１７年半もの間、自由を奪われ続けた菅家さんに対し、判決の最後に３人の裁判官は立ち上がり、深々と頭を下げました。
検察側が法廷で謝罪し、無罪の論告をしたこの裁判では、菅家さんが誤った捜査と裁判によってえん罪に追い込まれた理由を、どこまで究明できるのかが焦点となりました。
地裁は弁護側の求めに一定の理解を示し、有罪の決め手とされたＤＮＡ型鑑定と自白の２つの証拠について、ＤＮＡの再鑑定をした専門家と取り調べ検事の証人尋問、取り調べの録音テープの再生などを行いました。
２６日の判決で地裁は、捜査段階のＤＮＡ鑑定の証拠能力を否定。また、自白についても、想像を交えて捜査官に気に入るように供述した虚偽の自白と判断し、無罪を言い渡しました。
判決の最後に裁判長は、「菅家さんの真実の声に耳を傾けられず、誠に申し訳ない。２度と繰り返してはならない」として、自戒の意味を込めて謝罪すると述べました。
「きょうはありがたいと思います。完全無罪判決、この日を待ってました」（菅家利和さん）
検察側は、「一刻も早く菅家さんを受刑者の地位から開放するのが大切」などとして、控訴はせず、上訴権放棄の手続きを取りました。これで菅家さんは無罪が確定しました。（26日12:43）以上是日本留学网https://riben.m.liuxuequn.com/exam/日语组小编整理的2011年03月日语能力测试的《[日语原文]社会:足利事件再審、菅家さんに無罪判決》文章，恭祝大家考试顺利通过！