補欠選挙の結果を受けて、野党側は民主党の小沢元代表の証人喚問を求めるなど攻勢を強める構えで、補正予算案の審議と絡んで民主党の対応が焦点となっています。
補欠選挙で民主党新人が敗北したことを受けて、仙谷官房長官は「一喜一憂すべきでない」と述べました。
「残念だと思います。負けるより勝った方が、政権運営にとっては大変元気が出ますからいい訳でありますが、一喜一憂すべきような事柄ではない」（仙谷由人官房長官）
また、仙谷氏は、政治とカネの問題について、「けじめをつけて身を引き締めてやっていかなければいけない」と述べました。
一方、野党側は、小沢氏の証人喚問を求めるなど、補正予算案の審議と絡めて攻勢を強めています。
「（民主党が）政治とカネの問題にきちっとした対応をするように明確にこの問題点を明らかにしていくということをこの選挙で有権者は求めているんだと思う」（自民党・谷垣禎一総裁）
「今、民主党に求められているのは、自ら自浄責任を果たすということで、今後の政権の姿勢を見るうえで非常に重要なポイントだと思っている」（公明党・山口那津男代表）
岡田幹事長は、業界団体との朝食会に出席した際、同席した枝野幹事長代理らと補選の結果を受けての今後の対応について話し合いました。
政府は補正予算案を今週金曜日に国会に提出し、来月上旬に衆議院を通過させたい考えですが、小沢氏の証人喚問か政倫審への出席が実現しなければ、野党側が審議拒否に踏み切る可能性も出ています。
小沢氏の国会招致については、参議院の幹部や小沢氏を支持する議員を中心に「必要ない」との意見が出ていますが、党内では政倫審での説明は避けられないとの見方が強まっています。
岡田幹事長は２４日、「補正予算案のことも念頭に判断されるのではないか」と、小沢氏の自発的な説明に期待を表していて、まずは、小沢氏本人がどのような対応をするのかが焦点となります。（25日11:33）
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