旧日本軍の慰安婦にされた中国人ら6人が、国を相手取り、損害賠償を求めた裁判で、最高裁は「日中共同声明で、個人が損害賠償を求める権利はなくなった」とする最高裁初めての判断を示し、原告側敗訴の判決を言い渡しました。
この裁判は、第二次大戦中、旧日本軍の慰安婦にされ、軍の施設などで乱暴されたとして、中国人の女性ら6人が、国に対して合わせて4600万円の損害賠償を求めたものです。
二審は、当時の「中華民国」との間で結ばれた「日華平和条約」によって、個人が損害賠償を求める権利はなくなったことを理由に原告側敗訴としました。
判決で、最高裁は「日華平和条約は、中国大陸に住む中国国民に効力は及ばない」としたうえで、この裁判の原告について、「日中共同声明によって、損害賠償を求める権利はなくなった」との判断を示し、原告側敗訴の判決を言い渡しました。(27日15:28)
[日语原文阅读]社会:慰安婦訴訟も中国人原告敗訴の判決
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