新型インフルエンザは、新たにオーストリアとペルーで感染者が確認され、感染者の数は、世界11か国で250人を超えています。WHO=世界保健機関は、警戒レベルを1段階引き上げ、「フェーズ5」としました。 わずか2日で警戒レベルを再び引き上げたのは、それだけ今回の新型インフルエンザの感染スピードが早いということを裏づけています。 「新型インフルエンザの警戒水準を、4から5に引き上げることを決めました」(WHO・チャン事務局長) 今回、WHOが警戒レベルを「フェーズ5」に引き上げたのは、感染がメキシコだけでなく、アメリカでも広がりを見せていること、さらに、人から人への感染が収まらず、持続的になっていることを重く見たためです。 WHOは当初、警戒レベルの引き上げの判断を、次の日に持ち越す予定でした。しかし、拡大する感染を前に、その判断を前倒ししてまで、一刻も早く世界中に警告する必要に迫られていました。 今回、WHOはすべての国に対し、パンデミックに備えた対策をすぐに実行すべきだと訴え、製薬メーカーに対しても、ワクチンの開発やタミフルの増産を求めています。 緊急会合に日本から参加している専門家もJNNの取材に対し、「アメリカでも重症化する患者が出始めていることを警戒している」と話しました。WHOは、各国が今、でき得る限りの対策をとることで、パンデミックという最悪の事態から避けるよう求めています。(30日11:32)
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