麻生総理は２１日午後、衆議院を解散し、８月３０日の投票に向けて事実上の選挙戦がスタートします。こうした中、自民党本部では、一連の地方選挙敗北の総括を行うため、両院議員懇談会が開かれています。
一連の地方選挙の総括と、衆議院選挙に向けどのように党内の一致結束を訴えることになるのでしょうか。
こうした中、２１日の懇談形式の会合が一時非公開になるという話もありました。２１日の総理の演説に耳を傾ける議員の中には、先週まで総裁選の前倒しに道を開く両院議員総会の開催を求め署名活動を展開してきた議員もいます。
今回、党執行部の判断により、両院議員総会が懇談形式の会合になったことで、反麻生勢力が総理を批判する場面が発生しかねない状況が想定されました。
国民の前にその様子が映し出されてしまうのを避けた方がいいということから非公開という話もありましたが、それがかえって自民党のイメージにダメージを与えかねないという判断が公開となる背景にあったと思います。
ただ、２１日の会合の開催時間はわずか１時間。麻生総理や党執行部に対する不満が蓄積している中で、その時間内でどうやって党を一致団結させていくのか、既に疑問の声も上がり始めています。
「（衆院選の勝敗ラインは？）自公過半数ですよね」（自民党細田博之幹事長）
衆議院が解散し、実質、選挙戦がスタートするこの節目の日ですが、実はまだ党の政権公約＝マニフェストが示されず、党として何を訴えて選挙を戦っていくのかが見えないまま、多くの自民党議員が地元での選挙戦に臨むことになります。（21日11:32）

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