アメリカのゲーツ国防長官は、２０日午後、専用機で羽田空港に到着しました。沖縄の普天間基地移設問題についての協議で、県内に移設するとした日米合意が実行されない場合、他のアメリカ軍再編計画も見直さざるを得ない、と強く迫るとみられます。
ゲーツ国防長官は、この後、岡田外務大臣と、２１日には鳩山総理や北澤防衛大臣と、アフガニスタン支援策やアメリカ軍普天間基地の移設を巡って協議します。
アメリカ国防総省の高官は、普天間基地移設に関する日米合意を実行できなければ、「信頼関係に打撃を与える」とけん制していますが、アメリカ側は今回、合意が実行されない場合、沖縄の海兵隊のグアムへの移転などの再編計画も見直さざるをえない、などと強く迫るとみられます。
「（ゲーツ国防長官が）どういう思いで来られるか分かりませんが、十分に日米の基軸を大切にしながら柔軟に対応していく」（平野博文官房長官）
日本政府は、まだ具体的な方針が定まっておらず、来月のオバマ大統領の来日に向け、アメリカ側の意向を探ることになります。（20日15:35）
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