アメリカのカーク通商代表は、アメリカがアジア地域の貿易自由化を進めるテコと位置づけるＴＰＰ＝環太平洋経済連携協定の交渉では、輸出拡大に焦点をあてる考えを強調しました。
「アジア太平洋のダイナミックな市場にアクセスすることを保障するような、魅力的な２１世紀型の合意に向け、交渉をしていきます」（カーク通商代表）
カーク通商代表は９日、来週から始まるＴＰＰ＝環太平洋経済連携協定の交渉では、アメリカの中小企業に対する輸出の機会を最大化することに焦点をあてながら交渉を行う考えを示しました。
ＴＰＰは、シンガポールやチリ、ニュージーランドなど、８か国が進める、より厳格な貿易自由化の枠組みで、東アジアサミットなどに参加していないアメリカが、アジア・太平洋地域の経済統合の新たな柱にしようとしているものです。
オバマ政権は、経済成長の促進と雇用創出の観点から、向こう５年で輸出を倍増させる計画を掲げていて、成長著しいアジアはその最優先のターゲットと位置づけられています。（10日10:12）
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