『日语学习』社会:厚労省では警備体制強化、職員らは

事務方の元トップ２人の自宅が相次いで襲われたことを受け、厚生労働省は、警備体制の強化など対策に追われています。 厚生労働省です。こちらの庁舎の入り口では、１９日朝から、前日までは行われていなかった一般来庁者に対する金属探知機による検査が始められました。出勤してくる職員の表情も一様に硬いものでした。 「２人（山口さん、吉原さん）とも、よく存じ上げているので、非常に残念に思っています」「私どもの仕事にいろんなご不満を持つ方もいるかもしれませんが、誠心誠意、頑張っていますので、皆さんにご理解いただきたい」「許せないですよね。特に奥様とか全く関係ないですから」（厚労省の職員） また、舛添大臣は、１９日朝、自宅前で取材に応じ、全職員に対し注意を呼びかけたことを明らかにしました。 「省庁、役所の警備も含めて、これは丸の内警察と連携してやるということで、全職員に対して注意喚起ということでやっています。仮に歴代の幹部を政治的目的で狙ったテロだとすれば、許しがたいことであるし」（舛添厚労相） 一方、今回の事件は、厚労省ＯＢにも衝撃を与えています。殺害された山口元事務次官と同期入省で、宮内庁長官の羽毛田信吾氏と、同じく元次官の古川貞二郎氏は、１９日朝、取材に次のように答えました。 （事件については、どうお考えですか？） 「悲しいことですね。本当に」（厚労省元次官、宮内庁羽毛田長官） 「残念の極みです。山口くんはすばらしい行政官だったですからね」 （厚労省幹部を狙ったテロという話も） 「それは今、確認しているところですから」（厚労省元次官・古川貞二郎氏） 厚労省には、これまでのところ「犯行予告」などは届いていませんが、事務次官経験者や現役職員幹部の警備を警察に要請したほか、庁舎の出入り口や大臣室前の警備員を増員して警戒を強めています。（19日11:30）