时代在变?日语片假名化的思考
『問題な日本語』(大修館書店)で、「2個上の先輩」は間違いだが「2つ上の先輩」は正しい、という話がありました。これで思い出したのですが、最近、本来の意味とは違う使い方をする場合はカタカナ表記にする、という風潮があるように思います。
《怪怪的日语》(大修馆书店出版)一书指出: “2個上の先輩” (比我大两岁的学长)这样写是错的,正确的说法是“2つ上の先輩”。之所以想写这些,是因为最近流行在表达和原意不同的意思时就改写成片假名。
例えば、「2個上の先輩」は間違いかもしれないけれど、「2コ上の先輩」という表現ならOKかなーという気がします。また、「携帯」はそもそも身につけて持ち運ぶことだけど、「携帯電話」というのは長くて面倒なので「ケータイ」と書いて区別する。
比如,“2個上の先輩”也许是错的,但写成“2コ上の先輩”我觉得似乎就没问题。还有,“携帯”这个词,原来是指“带在身上运送”。因为“携帯電話”单词又长又麻烦,所以写成“ケータイ”以示区别。
たぶん、発音も微妙に異なっています。「2個」は高低、「2コ」は低高(または平坦)、持ち運ぶ「携帯」は「けいたい」、電話は「けーたい」ですよね。
大概,改写成片假名的词在发音上也有微妙差别。“2個”的声调是高低型,“2コ”的声调是低高型(平型),“带在身上运送”的“携帯”读作“けいたい”,而“手机”读作“けーたい”。
また、「ふさわしい、適切である」という意味で使う「適当」と区別するために「テキトー」と書いたりします。私が「適当にやっておきます」と言うときは「ふさわしいと思う方法·内容でやっておきます」という意味であって、決して「いい加減にやっておきます」というつもりではありません。が、これは発音で区別しにくいので誤解されることもしばしば。
还有,为了和“合适,恰当”的“適当”相区别,写成“テキトー”。当我说“適当にやっておきます”这句话时,意思是“用适当的方法、内容去处理事情”。而绝没有“敷衍了事”的打算。但是,这两个词在发音上很难区别,所以意思常常被误解。
「微妙」は「なんともいえない味わいや美しさがあって、趣深いさまや、はっきりととらえられないほど細かく、複雑で難しいさま」(『大辞林』参考)という意味なんですが、「ビミョー」と書くと「ちょっと良くないような…」と否定的な意味になります。これは「妙」自体の意味が変化してきているというせいもあるのかもしれません。もともと「妙」は「ふしぎなほど美しい、すばらしく巧みだ」というような意味なのですが、最近は「変な、おかしい」という意味で使われることが多い。微妙も「かすかに妙である」→「ちょっと変」と変化したということでしょうか。
“微妙”的原义是“有着无法言状的味道或美丽,意深情长,不能清楚地捕捉到的细微的复杂的晦涩”(参考《大辞林》)。当写成“ビミョー”时,意思就是“似乎不是很好…”。这大概和“妙”原义发生变化有关吧。“妙”的原义是“不可思议的美,绝妙的技术”,但最近作“异常、奇怪”之义使用。所以“微妙”这个词也由“微小的美妙”演变成“有点奇怪”的意思了吧。
「変」と「ヘン」もニュアンスが違う気がしますが、これはうまく説明できません。「変」は世間一般に見ても変で、「ヘン」は俺ルールとかローカル文化から見て変なのかなぁと考えたんですが、どうでしょうか。例えば、「あいつ変だよ」というと「最近様子がおかしい」または「変わり者だ」というニュアンスで、「あいつヘンだよ」だと「俺には理解できないね」というニュアンス。
“変”和“ヘン”觉得也有微小的差别。详细解释我可能做不到。我自己的理解是:“変”是指“一般人都觉得奇怪”,而“ヘン”是指“从自我原则或地方文化上看,觉得有点奇怪”。例如:“あいつ変だよ”可以理解为“那个家伙最近情况有点异常”或“那家伙是怪人”,而如果说“あいつヘンだよ”则可以理解为“那家伙,我不能理解”。
また、「やばい」というのは「あぶない」という意味だったはずなんですが、「ヤバい」というと「スゴイ!あぶないぐらいイイ!」というニュアンスが加わります。“bad” が “cool, great” という意味に使われるのと似ているかも。
此外,“やばい”应该是“危险”的意思,但“ヤバい”就加进了“厉害,近乎危险的好”的意思。就跟英语的“bad”作为“cool, great”意思使用是相似的。
ついでに、「凄い」というと大仰だけど「スゴイ」ならちょっとしたことにも使えそうです。「可愛い」→「カワイイ」、「面白い」→「オモロイ」など、形容詞がカタカナ化するというパターンも多そうな感じ。このあたりは意味を軽くする働きがあるのだと思います。ただ、「カワイイ」は女性語で、「オモロイ」は男性語な雰囲気。この語感はどこから来るんだろう…?
我们顺便看一下这几个词。使用“凄い”(好极了)觉得有点夸张,而写成片假名的“スゴイ”就能对一小点事业进行表扬。“可愛い”→“カワイイ”、 “面白い”→“オモロイ”等,把形容词改写成片假名的样式也很多。这样可以起到一个降低词的原义的作用。但“カワイイ”是女性用语,而“オモロイ”感觉像是男性用语。这种语感从何而来的呢?
こうしてみると、和語·漢語のカタカナ化は時代を反映しているようで興味深い。たぶん、インターネットがこの変化を加速しているのだと思います。変換を考えなくていいというのも利点なのかも。これまで英語のカタカナ表記ばかりが注目されてきましたが、和語·漢語のカタカナ化もヲチしていくといいと思います。
这样看来,和语·汉语的片假名化似乎反映了这个时代变化,感觉颇有意思。大概是网络加速了这个变化。这样把一个单词写成片假名的形式,不用考虑换其他词来表达,这也算是一个优点。至今为止一直是英语的片假名表记(外来语)引人注目,现在我们可以关注一下和语·汉语的片假名化。
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