ＷＨＯ＝世界保健機関のチャン事務局長は、新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ６に引き上げる条件として、「南半球も含めた地球規模での感染が確認されることが必要」との認識を示しました。 チャン事務局長は２１日、ＷＨＯの年次総会で「南半球での感染状況を注意深く監視している」と述べた上で、「新型インフルエンザウイルスが地球規模で拡大していることが確認されれば、フェーズを５から６に上げるだろう」と発言しました。 引き上げについてはこれまで、北米大陸以外での「地域社会レベルでの持続的な感染」が認められることが要件で、ＷＨＯでは、ヨーロッパや日本の感染状況を注視していました。 今回、新たに「南半球までの本格的な拡大が条件」との認識が示されたことで、フェーズ６への引き上げ条件を事実上厳しく変更したとの見方も出ています。 チャン氏はさらに、「患者の重症度を含めた多くのシグナルを注視する必要がある」とも述べ、「機械的に上げるべきではない」とするイギリスや日本の立場に配慮する形となりました。（22日04:18）

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