７日、横浜市の化学工場で起きた１０人が負傷した爆発火災。鎮火から一夜明け、被害の状況が明らかになってきました。爆発は工場の操業終了後に起きたことが分かっていて、警察と消防は８日朝から実況見分を行い、爆発の原因を調べています。
爆発火災は７日夕方、金沢区にある化学薬品会社「日本カーリット横浜工場」で起きたもので、工場８棟が焼け、従業員８人など１０人が軽いけがをしました。
一夜明けた８日、工場の敷地内の中心部では、爆発で壁や天井が吹き飛ばされているなど、被害の状況が明らかになってきました。すさまじい爆発力です。爆発した工場から数十メートル離れた道路には、数百キログラムもあるような鉄の塊が飛んできて、道路に突き刺さっています。
一方、神奈川県の松沢知事も被害状況を把握するため、現場を視察に訪れました。
「これが吹っ飛んで来たんですか」（神奈川県松沢成文知事）
警察と消防は８日朝から実況見分を行い、爆発の原因を調べていますが、日本カーリットによりますと、最初に爆発が起きた建物には４つの高圧釜があり、有機物に水素ガスで圧力をかけ化学反応を起こす作業が行われていました。しかし、７日は爆発のおよそ１時間前に、すでに作業を終えていたということです。
２年に１回の点検作業では問題はなかったということで、警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて詳しく調べています。（08日11:22）
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