口蹄疫終息に向けて大きく前進です。２７日午前０時に、宮崎県内の家畜の移動制限区域などが全てなくなったことを受け、東国原知事が口蹄疫の非常事態宣言の全面解除を発表しました。
「非常事態宣言を２７日午前０時をもちまして、全面的に解除することと致しました」（宮崎県東国原知事）
２７日午前０時、ライトアップされた県庁をバックに会見した東国原知事。県民に、イベントの自粛などを求めてきた非常事態宣言の全面解除を発表しました。
宮崎県では、４月２０日に口蹄疫の発生が確認されて以来、感染が拡大し、牛や豚などおよそ２９万頭が殺処分されました。しかし、今月４日を最後に口蹄疫の新たな発生はなく、唯一残っていた家畜の移動制限区域なども、２７日午前０時に解除されました。
「県民の皆様には以前の生活に戻っていただき、再び宮崎の活気を取り戻していただくことをお願い致します」（東国原知事）
１例目の確認から３か月あまり。宮崎県内では、ようやく全ての地域で家畜の出荷ができるようになりました。
「安堵感ですよね。やっと豚もすっきりしたかな」（出荷を再開した養豚農家）
また、非常事態宣言の解除を受け、２７日から県立図書館など、宮崎市内のおよそ９０の公共施設が再開されました。
「涼しいところで勉強したほうがはかどるので、早く開館して欲しかったです」（図書館の利用者）
口蹄疫の影響で、これまで無観客試合となっていた夏の高校野球、宮崎県大会も２７日の準決勝から一般の観戦が解禁となりました。
「きょうは本当に待ちに待って来ました。大変楽しみにしております」（観客）
非常事態宣言は解除されましたが、畜産業や観光など、宮崎の地域経済の復興に向けては多くの課題が山積しています。（27日11:32）
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