国会では来年度予算を巡る審議が行われ、麻生総理は、中川・前財務大臣の辞任について、「誠に申し訳ない」と陳謝しました。 予算委員会は、中川氏の辞任に対する麻生総理の陳謝から始まりましたが、与党内からも厳しい声が上がりました。 「財務（金融）大臣の交代という事態に至ったことは、誠に申し訳ない」（麻生首相） 「一政治家として、一国民として、大変恥ずかしく悲しい思いをいたしました」（公明党・池坊保子衆院議員） 一方、野党側は、任命した責任に関してお詫びの言葉がないなどと、麻生総理を厳しく追及しました。 「お酒をめぐるいろんなトラブルが報道されてきたことは、私もいろいろなところで目にいたしております。それを承知で任命されたのが麻生総理なんです」（民主党・菅直人代表代行） 「私の前で酒を飲まれたことは私の記憶ではありません。ないんです、私の場合には、少なくとも。しかし、このような事態になったというのは事実でありますんで、閣僚に任命した責任は当然私にある」（麻生首相） 「じゃあ中川さんはお酒を飲まない人なんですか。情報を把握できない総理という意味で、私は総理の資格はないと思いますが」（民主党・菅直人代表代行） 「きちんと最初の段階で、酒の話は注意、酒を飲まないからいいけれども、これは注意しとかなきゃダメよと言ったら、本人も十分に自覚しておられたので、任命責任というのであれば、早めに注意をしたというのは事実ですから」（麻生首相） 「最初は頑張れ、次は予算が通過したら辞めるのもしかたない、次は即座に辞める。こういうのを判断がぶれてると言うんです」（民主党・菅直人代表代行） 菅氏は、信用も信頼もない総理の存在自体が政治空白だとして、解散か総辞職するよう求めました。 その上で、小泉元総理が定額給付金を裏づける第二次補正予算関連法案の衆議院での再議決に欠席した場合、党として処分するのかとただしましたが、麻生総理は「小泉氏の発言の真意をはかりかねているが、党の方針に従っていただきたい」と述べるにとどめました。 また、一連の審議の中で麻生総理は「体調が良ければリカバリーがきいた」として中川氏を擁護する姿勢を崩しませんでした。（19日11:08）
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