横浜市の美容外科の医師が、保険の対象となる手術をしたとウソを言って診療報酬をだまし取ったとして詐欺罪に問われている裁判で、横浜地裁は、懲役２年の実刑判決を言い渡しました。
横浜市の美容外科クリニックの医師、菅谷良男被告（５９）は、２００２年からの４年間に患者６人の入れ墨を除去する際、健康保険の適用がないレーザー治療をしただけにもかかわらず、別の病名をつけて保険診療を装い、およそ２８０万円をだましとったとして、詐欺の罪に問われています。
菅谷被告は、かつて厚生省に勤務し、診療報酬の不正を監視する部署にも在籍していました。
これまでの公判で菅谷被告は無罪を主張していましたが、２４日の判決で横浜地裁は、「厚生省で得た知識を悪用し詐欺を繰り返した。医師としても職業倫理にもとる行為で、刑事責任も重い」として、菅谷被告に対し懲役２年の実刑判決を言い渡しました。（24日14:00）
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