亀井郵政改革担当大臣は、辞任を表明した日本郵政の西川社長の後任に、元大蔵事務次官の斎藤次郎氏を起用することを発表しました。
「『西川社長が引かれたので、その後ひとつやってはくれませんか』と言ったら、『社長ですか』というから、『社長だ』と。（斎藤氏は２０日）『急に言われても、考えさせてください』ということで、けさ、私のところに『引き受けます』と」（亀井静香郵政改革相）
斎藤次郎氏は１９５９年に旧大蔵省に入省、９３年から２年間、事務次官を務め、現在は東京金融取引所の社長を務めています。
亀井大臣は起用の理由について、「われわれが考える方向で、新しく事業展開していくべきという意見を持っていた」と明らかにしましたが、一方で斎藤氏が大蔵官僚出身であるため、脱官僚を掲げる鳩山政権との整合性を問われ、「役人をやったら何か悪い奴だったみたいというのはおかしい」と反論しました。
「民営化を元に戻すことはありません。しかし、ちゃんとしたガバナンス、国民のサービス、そして働く人たちの権利の保障、これが斎藤社長の下でできるんだと、大きな期待をしています」（原口一博総務相）
斎藤氏は西川社長が正式に辞任したあと、株主総会の承認を得て新しい社長に就任し、日本郵政の組織形態の具体的な見直しなどを進めていくことになります。（21日11:39）
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