日本代表が6日にウズベキスタン戦を行うパフタコール競技場の芝生が荒れ放題になっていることが4日、分かった。アルベルト・ザッケローニ監督(58)は得意のパスサッカーが封じられるピンチに陥った。また、現時点で日本代表に予備登録された全77選手が判明。イングランドの名門アーセナルに所属するFW宮市亮(18)ら新鋭に加え、W杯出場2回のDF中沢佑二(33)らベテランも含まれている。チームは午後、市内で初練習を行った。
ザッケローニ監督が、初めて挑む中央アジアのアウェー戦には、予想以上にタフな敵が待ち受けていた。パフタコール競技場のピッチは、所々にシロツメクサやタンポポが生えており、芝はスパイクが埋まってしまうほどだった。しかし、スタジアム関係者は「いいコンディションだ」と胸を張り、試合までに整備に力を入れる考えがないことを明かした。
ゴール前は芝がはげて土が露出。芝はタッチラインから50センチほどで途切れて陸上トラックになるため、コーナーキックでは満足な助走が取れない。「アウェーでは思ったようにできるわけじゃない。そのピッチなら、そのピッチでやるしかない」とGK川島。FW香川も「芝の状態も良くないと聞いている。明日(の公式練習で)確認するしかないですね」と警戒を強めた。
同競技場では09年6月のW杯最終予選でウズベキスタンと対戦。1―0で辛勝して南アW杯出場を決めた。しかし、その後、芝は日常的に手入れがされず、年間降水量も東京の4分の1の420ミリと少ないため、年月を経るごとに状態が悪化。2年前はJリーグの平均より5ミリ長い30ミリだったが、今回は約50ミリの長さに。芝は5日に刈られる予定だが、関係者は「状況はあまり変わらないでしょう」と話した。
代表メンバーは大幅に若返ったため、同競技場でプレー経験があるのはDF駒野、MF遠藤、阿部、長谷部、FW岡崎の5人だけ。5日の公式練習のみで本番を迎えることになるが、DF内田は「タンポポのようなゲームをします。きれいなサッカーだけじゃ勝てないし」と気合を入れた。本来の華麗なパスサッカーは披露できそうにない大ピンチ。しかし、どこでも花を咲かせるタンポポのような強い生命力をザック・ジャパン全員が持っている。
实用单词解析:
◆ 新鋭(しんえい):先进
◆ 降水量(こうすいりょう):降水量◆華麗(かれい) :华丽
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