東日本大震災で線路や駅舎などに壊滅的な被害を受けた岩手県の第三セクター、三陸鉄道(岩手県宮古市)の北リアス線が1日、陸中野田-田野畑間で運行を再開した。
午前5時26分、特別装飾を施したラッピング車両「キット、ずっと号」など3両を連結した田野畑行きの列車が久慈を出発、地元の人や報道陣などが乗り込んだ。また、久慈の信号司令所からのケーブルが宮古までつながり、手旗信号なしで運行ができるようになった。
一番列車の先頭で見守っていた金野淳一運行本部長は「震災前はここ(陸中野田)から初日の出を見たのですが、今年は見られなかった。復旧して再び車内から朝日が見られるようになった」と話し、三陸鉄道の少し遅い「初日の出」の光を浴びながら笑顔を見せた。
神戸市から来た会社員の前田賢明さん(66)は、「仕事で東北に来ている。その合間にこの列車に乗った。動かない鉄道に命をあげたい。早く復興してほしい。カンパネルラ田野畑など今までにないネーミングの駅舎なっていて感動している」と話した。
同鉄道は震災で一時全線で運行不能となったが、2011年3月16日に北リアス線の久慈-陸中野田間で運転再開したのを皮切りに復旧を進めてきた。現在も南リアス線(釜石-盛)が全線で運行できない状況が続いているが、今回の復旧で北リアス線(久慈-宮古)の不通区間は田野畑-小本間のみとなった。同鉄道では今後も復旧工事を進め、13年4月に南リアス線、14年4月には全区間での復旧をめざしている。【毎日jp編集部】
实用单词解析:
◆壊滅 (かいめつ):毁灭,歼灭。(破れ滅びること。壊れてなくなること。).
◆感動(かんどう):感动,激动(物事に(特別な意味や価値を感じて)強く心を動かされること。また、その心持ち).
◆復旧 (ふっきゅう) :恢复原状;修复。